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6月30日 | ||||||||
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明日からテート・ブリテンで開催される、マーティン・クリード展の記事を載せませした。ランナーがギャラリーの中を猛スピードで疾走するという意表を突いた作品です。良し悪しは別として一見の価値ありです。(トコ) | ||||||||
6月19日 | ||||||||
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ICAの話題の企画、ロリス・グレオー展のレビューを載せませした。展示は今週の日曜日、6月22日で終わりです。まだ見てないロンドン組みの方、お急ぎを!(トコ) | ||||||||
6月19日 | ||||||||
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『美術手帖』7月号用に、デミアン・ハーストにインタビューをとりました。
ハーストに取材をしたのは、『スタジオボイス』2007年5月号に次ぐ二度目。今回もフリーズ展など初期の頃の話から現在まで一通り聞きましたが、メインは去年120億円で売りに出されたダイヤモンドの頭蓋骨《神の愛に捧ぐ》。ハーストの金と死に対する複雑な想いとこだわりを、一言一句もらさずに記事にしました。(トコ) | ||||||||
6月6日 | ||||||||
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水戸芸術館の2004年の展示「孤独な惑星―Lonely Planet」を見た方はご存知、この作品は、ナチスの腕章をつけた何千、何万ものミニチュア兵士が畜生残害なる殺戮を繰り広げるジオラマ版地獄絵巻。そのスカルプチャーが入った巨大なガラスケースが全部で9体、2000年にロイヤル・アカデミー「Apocalypse」展で初公開された時とまったく同じ卍状に配列され、地獄からの生還とばかりに、ギャラリーの地下展示室を不気味に占領している。(よく見ると、ジオラマのディテールがオリジナル版とだいぶ違い、ケースのサイズも若干大きいので、厳密にいうと復刻版ではなくその変容版。制作に約4年かかったそう) この「Hell」だけでも大成功といえるが、さすが英国随一の切れ者作家として知られるこの二人組み、このナチスの惨殺劇をその党首たるアドルフ・ヒトラー自身が描いた水彩画を流用するという奇想天外な捻りをもって、そのドラマを大胆に締めくくっている。 ヒトラーが率いたナチス党と言えば、「退廃芸術」の名のもと当時の新興芸術であったモダンアートを攻撃し、美術館から作品を撤去、没収したうえに、芸術家を追放するなど、いわゆる大規模な芸術破壊行為で有名であるが、意外にもそのヒトラーも、若き頃は純粋に美術家への道を志した芸術少年。しかし、天は二物を与えなかったのか、その道では萌芽しなかったようで、美大の受験に二度に渡り失敗。が、その後、独裁者への道を着々と歩みつつも、筆を捨てることはなく、葉書などに絵を描いては「A Hitler」とサインをして友人に送っていたそうだが、そのヒトラーが描いた水彩画13枚をこのほどチャップマン兄弟が115,000(約2400万円)ポンドで購入。そして、ゴヤの版画の時と同じように、それをスケッチブック代わりに使って、虹やお花などの絵をパステルカラーで上書き。《もしもヒトラーがヒッピーであったならば、今ごろ我々はどんなに幸福であろうか》と題して、《Hell》と共に展示している。 一階の展示室にも、19世紀のポートレートを加工した絵画が十数点展示されているが、《Hell》とヒトラーを見たあとでは、その上書き行為も"可愛いいたずら"にしか見えず、笑って済ますことができてしまう。それにしても、芸術破壊行為の大ボスを、別の種類の破壊行為をもって迎え撃つとはまるでハムラビ法典、これぞまさに最高のポエティック・ジャスティス(詩的正義)ではないか。あっぱれ、あっぱれ。どうぞお見逃しなく!7月12日まで。 追記:みなさま、毎度、久しぶりの書き込みです。「東京おのぼり日誌」を完成する間もなく、あのあと怒涛のような忙しさに突入し早一ヶ月。その間にいくつか取材をしましたので、またいずれ発表させてもらいます。
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