11月30日

デミアンのスポット・ペインティング 火星へ!

先週半ばのこと。ホワイト・キューブから、デミアン・ハーストのスポット・ペインティングが火星へ!探査機装着前に二日間だけ作品を一般公開!という内容のメールが届きました。かなりPR入ってるなと感じながらも、火星と二日間という言葉に釣られついつい足を運んでしまいました。

公開作品は2階の新スペースInside the White Cubeの更におくに広がる普段は未公開の部屋に展示されていました。公開終了後すぐに宇宙船に設えられることになるという作品は、意外にも一辺がたった8cmくらいの超小型作品。支持体はキャンバスならぬ重さ26.5Kgのアルミ版。板には丸型の窪み穴が複数設えられ、アイシャドーパレットを思わせるように褐色や黄土、グリーン系の絵の具が流し込められていました。作品の奥には、これがが装着されることになる着陸機のパーツが展示されていました。

このパーツのような作品あるいは作品のようなパーツは、来年クリスマスに火星に降り立つ火星着陸機Beagle 2号に装着されるもの。火星に送り込むアート作品第一号であるばかりでなく、着陸機の機能チェックや火星の土の成分分析などに用いられるカラー成分チャートとしての役割も果たすことになっています。この目的に沿うよう絵の具は様々な酸化鉄を含む特殊ピグメントから構成されているということです。

見ての感想は、確かにドットはドットでもこうサイズもマテリアルも色味も違うと、担当したのがデミアン・ハーストだろうが化粧品メーカーだろうが、きっと出来上がったものは大して変わらなかったのではないだろうか?というのが正直なところ。 でもデミアン・ハーストという名前は、研究費用の資金集めに苦戦している科学者たちにとってはとっても重要なPR要素。同じ動機から火星着陸を地上基地に知らせる着陸音は人気ポップグループ、ブラーに作曲してもらったようです。Beagle 2号なんて聞いたことのなかった私の同類が沢山、デミアンを通じでこれを知ることになったの訳ですから、その成果はなかなかなものだったのではないでしょうかね。(トコ)

「Damien Hirst Beagle 2 spot painting」, White Cube
写真はBBCのサイトで見れます。

 

11月20日

170年振りにギャラリーで人体解剖!

55万人を動員し来年2月までに延期されることになった「The Body World」展。この展覧会が今年春の騒動に負けないくらいの波乱を巻き起こしています。(96〜98年に日本各地で開かれた「人体の不思議展」のロンドン版です)

今回の騒ぎの中心は、今晩展覧会会場Atlantic Galleryにて行われる死体解剖。レンブラントの名作「The Anatomy Lesson of Dr Nicolaes Tulp」さながら、死体解剖が500人の一般観客の前で行われます。解剖執行者はもちろん、この展覧会の企画執行者で死体保存技術プラスティネーションで知られる解剖学者Gunther von Hagens (グンター・フォン・ハーゲンス)教授。

センセーションを狙ったとんでもないイベント!と解剖学会の面々から非難の声が飛びかうなか、解剖は昔は一般公開されていたにもかかわらず今では医学に関わる専門家しか見ることできず非民主的!とイベント主催者側は主張。

この企画の背後には、現在イギリスで協議されている臓器の輸入出をめぐる法案が大いに関係しているとのこと。もし現在のドラフト案が採択されると、人体パーツを含む輸入臓器の用途は医学研究とトレーニング目的に限られ、一般を対象とする展示はできなくなるということ。つまり、保存死体や臓器を輸入し展示しているBody World展はクローズを余儀なくされることになるのです。

攻撃の矢のなか、キャンセルするくらいなら牢屋にぶちこまれたほうがマシ、と断固たる決意をみせている博士。その執行の姿が今晩11時45分からチャネル4で放送されます。(トコ)

詳細はchannel 4のサイト
The Guardianの記事、The BBCの記事

 

 

テートモダン: Turbine Hall

アニッシュ・カプーアの巨大アート「Marsyas」が展示されているのテート・モダンのタービンホールの企画といえばば、ロンドンの数ある展示企画のなかでもダントツの注目度。ルイーズ・ブルジョア、ホワン・ムノズも過去に展示したこの栄えある企画の次の候補が決まりました。

選ばれたのはベルリン在住のデンマーク人作家オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)。光、水、氷、火、風といった自然かつ短命な素材をつかったインスタレーションを多数発表し、今欧米で最も注目されている作家の一人。ヴェニス・ビエンナーレ(1999)、MoMA(1999), Institute of Chicago(2000), ZKM(2001)と世界的に活躍しているEliasson。ロンドンでの展示はSerpentine Galleryでのグループ展The Greenhouse Effect(2000)以来。

 

11月15日

Citibank Photography Prize候補者発表

第6回目をむかえるCitibank Photography Prizeの最終候補者が発表になりました。80名以上のノミネート者のなかから選ばれたのはJitka Hanzlova (チェコ)、Bertien van Manen (オランダ)、Simon Norfolk (イギリス)、Juergen Teller (ドイツ)の4名。

写真界のターナー賞と豪語されるこの賞、今年はどんな写真家が選ばれたのかが気になるところ。ホストギャラリーであるThe Photographers' GalleryのディレクターPaul Wombell氏は今年の傾向を「… all use photography to record the world around them. (みな写真を自分の周りの世界を記録するのに使っている。)」とコメント。

そのお言葉通り、Jitka Hanzlovaは彼女が世界のあちこちで出会った人々を、Bertien van Manenは旅先の中国でできた友達の日常生活を撮り続けています。ちなみに二人ともThe Photographers' Galleryの今年のプログラムで紹介され、Hanzlovaは現在開催中の「Brixton Studio」展に出展中、van Manenは4月に「East Wind West Wind」展で紹介されました。

続いて、最近Photofusionで個展「Chronotopia」か開かれたSimon Norfolkは、長年の戦争と昨年の爆撃で壊滅状態になったアフガニスタンの風景を追っている写真家。Juergen Tellerはセレブご用達の人気ファッション・フォトグラファーで、セレブの写真と自分の家族や仲間の写真をミックスした写真インスタレーションを去年Modern Artで発表し話題になりました。 (詳しくはこちら

写真家の身のまわりの世界が目立つ今回の特徴をWombell氏は、「Their work signals a return to a more documentary approach that is now in ascendance in contemporary photography(彼らの作品は、現代写真で現在優勢になっているドキュメンタリー的手法への復帰の兆候を示している。)」と分析。ドキュメンタリーといえば、今年のDocumenta11展もその傾向が強かったのを思い出し、私もなるほど〜と納得。

候補者4名のの作品はThe Photographers' Galleryで1月31日から3月22まで公開され、受賞者は2月27日に同ギャラリーで発表されます。(トコ)

詳細はThe Photographers' Galleryのサイト

2002年のレポートはこちら
2001年のレポートはこちら

 
  Bookartbookshop作品募集!

本を制作されているアーティストの方!耳よりな話です。 Hoxtonにあるアーティスト本専門店Bookartbookshopで今作品を募集しています。NYのPrinted Matter Bookstoreと趣向を同じく、ここはブックアートに従事するアーティストを積極的に紹介しているお店。触ってもいいのかな?というデリケートな手作り本から、開けるとページが切れてしまう開けられない本まで、ユニークなものが所狭しと置かれています。

作品は本という形をとっていることが条件。店内には国籍を問わず色んな作家の作品がおかれていますが、「日本人作家の作品は今のところたった一点しかないの。是非もっと多くの人を紹介したい。」とオーナーのTanya Peixotoさんからのコメント。展示やアートイベント、レクチャーなども催しているBookartbookshopですが、今回の募集は
販売用とのこと。低価格帯(50ポンドぐらいまで)であれば尚望ましいとのこと。ご興味のある方はTanyaさんにご連絡を。

問合せ先:info@bookartbookshop.com
Bookartbookshopのサイト

 

11月14日

展覧会情報

ここのところメンテナンスに追われ遅くなってしまいましたが、残りの展覧会情報をアップデートしました。

East Endの展覧会」:Victoria MiroからChisenhaleまでイーストエンドのギャラリー11件を紹介。お勧めはWhite Cubeのチャプマン兄弟、14 Wharf Roadの「Reality Check」あたり。
ショーディッチ教会でのCentre of Attentionの映像&パフォーマンス企画(1日のみ)、Century Galleryの年末年始にかけてのイベント「14"x 14"」も気になるところ

West Endで展覧会」:Sadie Coles HQやStephen Friedman Galleryなど8件をアップ。以前にも紹介しましたが、やはり一番のお勧めはHaunch of Venisonの「Rachel Whiteread」展でしょうか。

テムズの南側」:Jerwood Gallery、Danielle Arnaudなど6件をリスト。ここではHales Galleryの「Spencer Tunic」展あたりが気になりますね。サイトでイメージを見ましたが、街中でよくこんな撮影ができたなあ〜と感心の一言。

 

11月8日

重ねてお詫び (Apology)

この度は読者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。 ISPのホスティング・サーバーに問題が生じ、そのために昨日よりfogless (www.fogless.net)へのアクセスが不能になってしまいました。 (7/11/02)

トラブルの最中、「User name」と「Password」を促すダイアログボックスが画面に表示されましたが、foglessがメンバー制サイトになったわけではありません。ホスティングサイトで生じた問題によって起きた現象だと私達は受止めています。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

フォグレス管理人 トコ

Techinical problems at our hosting site, have been preventing access to fogless web-pages (www.fogless.net) since yesterday (7/11/02).

Despite the misleading dialog-box prompting you to enter your user ID and password, we do not plan to make fogless a membership site. We suspect this is a symptom of the problems at the hosting site.

We regret any inconvenience that this may have caused our readers. 

Toko, Administrator, Fogless

  

11月7日

お詫び

本日午後よりfoglessへのアクセスに問題が生じ、皆様には大変不都合をおかけしております。現在ISPに原因の問合せをしておりますので、ごうかご了承下さい。

フォグレス管理人 トコ

 

11月7日

Conde Nast それとも Conde Nasty ?

昨日のこと。「Conde Nasty」と書かれた一本のメールがfogless宛てに届きました。

凄いスペルミス!と笑いながら開けてみると差出人は、今バービカン・ギャラリーの「Rapture」展に出品しているGraham Dolphin(グラハム・ドルフィン)さん。メールにはThe Art NewspaperのCristina Ruizさんのレポートがしたためられ、米大手雑誌出版社を「Nasty(嫌な)」と呼びたくなる事情が綴られていました。

ご丁寧にもConde Nastに「y」が付けられてしまったのは、バービカン・ギャラリーで現在開催中の「Rapture」展用にドルフィンさんが制作した作品を、Conde Nast社が展示ボイコットしたことに始まります。

展覧会の出品依頼をバービカンから受けると、ドルフィンさんは早速Conde Nast社発行のVogue誌を用いた作品を発表することに決心。制作に入りそして終了。その後、バービカン側にかわってドルフィンさんが展示許可を取るために同出版社に連絡。そこで爆弾に火がついてしまいました。

Ruizさんのレポートの中からドルフィンさん宛のConde Nast社のコメントをそのまま紹介すると:
"The reputation and good will built up in this title over many years as the world's leading fashion authority, is the most valuable asset this company owns, and we are not prepared to allow anyone to exploit it in an unauthorised way...It is our policy to follow up on every case of unauthorised usage whether it be commercial or artistic, with the assistance of our lawyers whenever necessary."

ざっと訳すと、当社の最も貴重な財産は、世界におけるファッションの権威として、この雑誌が長年にわたって築いてきた評判と読者からの厚情です。よってそれを許可なしに利用することは何者であっても許せません。目的が商業であろうが芸術であろうが無許可での使用は、必要ならば弁護士の援助を得て追求するのが当社のポリシーです。(訳:トコ、かなり意訳ぎみですのでご了承を)

このような返事をもらったドルフィンさんは、やむを得ず急きょ作品を変更。Vogueの代わりにCosmopolitan、Elle、Frank、Harpers Bazaa、The Face、i-D、Marie Clare、Nova , Dazed & Confusedらの表紙を使って制作をすることに。完成後それぞれの出版社に問い合わせたところ、すんなりとOKサインを獲得し、現在会場に展示されている次第です。

実際の展示作品はどんなものかと言うと、雑誌の表紙に画鋲やスパンコールみたいなものを部分的に打って装飾したり、雑誌を叩いて表紙にシワシワ効果をだしたり、はんだごてを掛けて焦げ模様をだしたり、といったかなりワイルド系。見ようによっては雑誌を使ったパターン表現のように見えなくはないですが、その制作工程からはこの展覧会のテーマの一つであるファッショに対する抵抗または反抗的な匂いが漂ってくるような。

商品イメージが収益の増減を左右するビジネスの現場を考えると、雑誌でビジネスを営むConde Nastの今回の反応は特に不思議ではありませんし、企業には企業それぞれのポリシーがあるわけですから、これに対しては何も言えないといったところでしょう。ただし興味深いのは、Conde Nastの現代アートに対する理解が、9月からTate Magazineの出版社となったにもかかわらず他の出版社に比べかなり保守的だということ。読み応えのある記事に惹かれずっと愛読してきたTate Magazineですが、今後は一体どうなるのでしょうかね。(トコ)

この記事はGraham Dolphinさんから送られてきたCristina Ruiz(The Art Newspaper)さんのレポートを参考に執筆しました。ちなみにこのニュースは今月のArt Monthlyにも載っています。

Dolphinさんの作品は彼のサイトで見れます。

 

11月6日

イベント速報

展覧会カレンダー編集の合い間に、注目のイベントを幾つかご紹介します。

まずは、Royal College of Artで11月21日から開催される恒例のRCA Secret 2002。この企画は学生とプロのアーティストによるポストカード2000枚がブラインド・セールにかけられるというもの。アーティストのサインはカードの裏に書かれていて、頼れるのはビジュアルだけ。誰の作品かは支払いを済ませるまでわからないという仕組み。 今年の参加者にはデミアン・ハースト、ソル・レウィット、クリスト、ポール・マッカートニー、アルマーニら有名どころのほか、ターナー賞候補者のキース・タイソンも含まれているという。ちなみに値段は一律35ポンド。

先月半ばからBrixtonのRitzy Cinemaで上映しているMatthew Barney(マシュー・バーニー)の映画 Cremaster(クレーマスター)は残すところあと一週間となりました。「クレーマスター」は今年夏にケルンのルードヴィッヒ美術館で上映され衝撃を招き、現在パリ市立近代美術館で展覧会が開催されているバーニーの映画シリーズ。Artangelが企画するロンドン上映では、シリーズ5作全てが上映された3日間を除いて、上映はシリーズの完結編「クレーマスター3」に集中。まだ観てない方はお見逃しなく。14日まで。

Sadie Coles HQも特別フィルム・スクリーニングを企画。11月20日から4日間のスケジュールで上映される映画Here to Whereは、シャルル・ドゴール空港で11年間過ごすことになったイラン人亡命者Alfred Merhanの実話をもとにつくられたフィクション。監督はもとファッション・フォトグラファーのGlen Luchford、原作はロンドン在住のアメリカ人作家Paul Berczeller。上映時間は94分。上映は10.30; 12.30; 2.30; 4.30の1日4回。(トコ)

「RCA Secret 2002」, RCA
Matthew Barney, 「Cremaster」, Artangelのサイト
「Here to Where」, Sadie Coles HQ

 
11月5日 展覧会情報

お待たせしました。展覧会カレンダーに新情報をアップしました。まずはこの二つから。

メジャー展示スペース」:ヘイワードのダグラス・ゴードン展、サーペンタインの村上隆展など9件。意外なところでお勧めなのがテート・ブリテンの「Self Evident」展。作家自身が主題となっている作品を集めた企画展で、マーク・クインやセーラ・ルーカスなど今イギリスで最も注目されている作家が沢山紹介されている。ターナー賞だけといわず是非こちらもどうぞ。

気になる写真展」:フォトグラファーズ・ギャラリー、V&A、デザイン・ミュージアムなどの企画10件。今月も依然としてファッション系が強い傾向。バービカン・ギャラリーの「David La Chapelle」、デザイン・ミュージアムの「Unseen Vogue」あたりがかなり気になるところ。

 
11月2日 Turner Prize 2002 展覧会スタート

今年も大詰めということでしょうか。ターナー賞ノミネート者の展覧会が水曜日よりスタートしました。挑発的を好むターナー賞だけあって批判や議論はつきものですが、今年も結構あるみたいです。

今年の候補者はFiona Banner(フィオナ・バナー)、Liam Gillick(リアム・ギリック)、Keith Tyson(キース・タイソン)、Catherin Yass(キャサリン・ヤス)の四人。

バナーはポルノ小説の文章を使ったテクスト主体の絵画と、ピリオド(句点)を表した立体を展示。ギリックはモンドリアンを建築家にしたような空間インスタレーションを発表し、展示室の天井をカラフルな碁盤の目に。

タイソンは物理学博士の研究日誌といった文字と図形で出来上がったドローイング群に絵画、ネジのゆるんだ発明家が作ったような立体を。ヤスはリモコン操作で動くヘリコプターの先にカメラをつけて撮影した眩暈のしそうなフィルムを含む映像作品2作と写真を発表。

ということで集まった作品はテクスト、立体、インスタレーション、ドローイング、絵画、写真、映像と多岐にわたるメディア。その中でも一際印象に残ったのは、テクストすなわち文字の存在。バナーの平面作品は目を閉じたくなるほどの文字の羅列。タイソンのドローイングと絵画もその中核を占めるのは大量の文字群。

ターナー賞ならではのコンセプト重視のスタンスも健在で、今回も理解に作品の裏を読ませるようなものが多い。ターナー賞の非難の焦点である絵画の少なさについては、絵画といえる平面作が多数含まれているもののその大部分がコンセプト重視型の作品であるため、あくまでもコンセプトあっての絵画という傾向に止まっている感じ。

この点で気になるのが、コンセプチュアル・アートをこっ酷く非難したコメントがもとでICAの理事長職を去年辞任したIvan Masow氏の反応ですが(詳しくは日誌2月5日付を)、The Guardianによると「a vast improvement(大きな進歩)」と今年の選出に関してはポジティブな見方を示し、ヤスの写真だったら壁に飾ってもいいくらい、とまでコメントしているみたいです。

それでももちろん、プレヴュー・パーティーが行われた29日の晩には、絵画の信奉者グループであり、より伝統的な絵画の選出を訴えるStuckists(スタッキスト)達による抗議がテート・ブリテンの建物の前で行われたもよう。

プレヴューを訪れたCultural Minister (文化大臣)のコメントも辛辣で、展示会場におかれたコメントカードに「It's cold, mechanical, conceptual bullshit …」というコメントを残したようです。もちろん、一個人としてのコメントであって大臣としての公式なコメントではありませんが、やっぱりこれは目立ったのでしょう。31日付けのThe Independentの第一面に写真入りで大きく載ったほか、美術評論家からも非難の声が。

とまあ、ターナー賞に関しては今のところこんな感じです。各作品についての詳しいレポートはいずれまたレビューで。(トコ)

Turner Prize 2002,
02/10/30- 03/01/05、Tate Britain
ノミネート者については日誌5月31日付で
去年の受賞者マーティン・クリードについてはこちら
去年のノミネート者についてはこちら
The Guardianの記事はこちらこちら
The Independentの記事はこちら
BBCの記事はこちら
The Stuckist Internationalのサイト

 
11月1日 今月の展覧会

今月のロンドンは今注目のビッグ・ネームが続々登場。ターナー賞作家の露出度も高くHayward GalleryではDouglas Gordon(ダグラス・ゴードン)の大型展覧会が今日からスタート。ウェストエンドの新ギャラリーHaunch of VenisonではRachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)の個展が今週からスタート。(詳しくは次の「ロンドンのギャラリー最新情報」をご覧下さい)工事中の映画館で催しているArtangel企画のSteve McQueen(スティーブ・マックイーン)のフィルムインスタレーションもまだ続行中。

でも今一番ホットな話題は、White Cubeで水曜日からスタートしたJake and Dinos Chapman(ジェイク・アンド・ディのス・チャプマン)の個展「Works from the Chapman Family Collection」。某新聞記事で「ブラックになったホワイトキューブ」なんて書かれてましたが、そう、あの澄みきった白い空間が真っ暗に。アフリカっぽい彫刻が荘厳極まるといった感じにライトアップされ陳列されたそこは、まるでどっかの博物館のよう。プレスリリースに「チャプマン家が70年の年月をかけて蒐集したコレクションを公開」なんて書かれてるため、確か彼らの個展だったはずなのに…と困惑してしまいました。暫く見ているうちに疑問は解けましたが、これについてはまたいずれ。ロンドンにいる方は是非ともパズルを解きにホックストンまで足を運んでみて下さい。 (トコ)

それから最近ご無沙汰気味の展覧会カレンダーですが、こちらも近々載せる予定ですのでお楽しみに。

Douglas Gordon, - 03/01/05、Hayward Gallery
Rachel Whiteread, - 02/12/21、Haunch of Venision
Steve McQueen, - 02/11/10、Artangel at Lumiere 
Jake and Dinos Chapman, - 02/12/07, White Cube

 
ロンドンのギャラリー最新情報

ウェストエンドの撒き返しが始まった今月のギャラリー・シーン。 まずは、ウェストエンド随一のスペースを誇るボンド・ストリート裏のHaunch of Venison。その昔ネルソン提督が住んでたという3階建ての建物は、去年いきなり店を閉めてしまった敏腕ディーラーAnthony d'Offay氏がかつて所有していたもの。新オーナーはHarry BlainとGraham Southernの両氏で、オープニングは国際的に活躍する現代彫刻家Rachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)でスタート。Haunch of Venisonの非常階段を模った高さ7メートルの彫刻や、フロア一面に透き通った飴色の椅子の彫刻を並べた作品など、商業ギャラリーでは到底観れないような作品が展示されています。

今年春からDering StreetのスペースをクローズしていたAnthony Reynolds Galleryの新スペースもオープン。場所は地下鉄Oxford Circus駅から徒歩5分位のリバティーズがあるGreat Marlborough St。スペースは割と小ぢんまりとした路面階と1階からなる2フロアー。オープニングのショーはRichard Billingham(リチャード・ビリンガム)やMark Wallinger(マーク・ウォリンジャー)などギャラリー・アーティストによるグループ展。今年のターナー賞ノミネート作家Keith Tyson(キース・タイソン)もここの所属ですが、テートで大々的に展示されているためでしょうか、今回のグループ展には含まれていません。(トコ)

Haunch of Venison 
Anthony Reynolds Gallery

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このページの掲載内容

デミアンのスポット・ペインティング
火星へ!(11.30)

170年振りにギャラリーで人体解剖! (11.20)

テートモダン: Turbine Hal(11.20)

Citibank Photography Prize候補者発表 (11.15)

Bookartbookshop
作品募集!(11.15)

展覧会情報 (11.14)
イーストエンド
ウェストエンド
テムズの南側

Conde Nast、それともConde Nasty ? (11.7)

イベント速報 (11.6)

展覧会情報 (11.5)
メジャー
写真展

Turner Prize 2002 展覧会スタート (11.2)
*Fiona Banner
*Liam Gillick
*Keith Tyson
*Catherin Yass

今月の展覧会 (11.1)
*Douglas Gordon
*Rachel Whiteread
*Steve McQueen
*Jake & Dinos Chapman

ロンドンのギャラリー最新情報 (11.1)
*Haunch of Venison
*Anthony Reynolds Gallery