12月26日

お勧めの展覧会

"Mark Wallinger: No Man's Land" Whitechapel Art Gallery
「マーク・ウォリンジャー:無人地帯」 ホワイトチャペル・アート・ギャラリー
1月13日まで (12月24〜26、31、1月1日休館)
英国代表として今年ベニス・ビエンナーレに参加したウォリンジャーのここ数年の作品を紹介。生と死の狭間の世界を、インスタレーション、写真、ビデオ作品を通して描いている。個人的には、死刑執行室にみせかけた「Prometheus (プロメテウス)」と空港で撮影された「Threshold to the Kingdom (王国への門)」がお気に入り。トラファルガースクエアの台座を飾った「Ecce Homo」は残念ながら含まれてません。

"Re:mote" The Photographer's Gallery
「リ:モート」 ザ・フォトグラファーズ・ギャラリー
1月19日まで (12月24〜27、31、1月1日休館)
タイトルが示す通り、リモートという概念をもとにまとめられたグループ展。都会から離れた遠方を対象に選ぶDalziel & Scullion (ダルジィール&スカリオン)。遠隔通信技術を製作手段するErwin Wurm (アーウィン・ワーム)。リモートという概念の取り込み方は、アーティストによって様々。


"Surrealism: Desire Unbound" Tate Modern
「シュールレアリズム:解放された欲望」 ‘テートモダン
1月1日まで (12月24〜26休館)
1920年代にアンドレ・ブレトンを中心に詩人・画家によって起こされたシュールレアリズムを、彼らの欲望、主に性的欲望を中心に考察する展覧会。デュシャン、デ・キリコ、エルンスト、ミロ、マッソン、マン・レイ、ダリ、ジャコメッティなど、その核となるアーティストらの作品が勢ぞろい。

"Turner Prize 2001" Tate Britain
「ターナー賞2001」 テート・
ブリテン
1月20日まで (12月24〜26休館)
今年のターナー賞にノミネートされた4人のアーティストの作品を展示。展示者は、Martin Creed(マーティン・クリード), Mike Nelson(マイク・ネルソン), Isaac Julian(アイザック・ジュリアン), Richard Billingham (リチャード・ビリンガム)。詳しくは、レヴュー受賞レポートをご覧下さい。

"Lucy Gunning" Tate Britain

「ルーシー・ガニング」 テート・ブリテン
1月20日まで (12月24〜26休館)
テートブリテンが若手アーティストを対象に企画する「Art Now」シリーズの一つで、今回はThe British Art Show 5などで知られるルーシー・ガニングを紹介。作品は、ビデオと立体(建物?)。展示室に作られた5mx5mほどの建物は外見は仮設プレハブそのものだが、鏡張りの中は無限に広がる神秘な世界。展示室は、ターナー賞の展示室のすぐ隣。

"Mute" Sam Taylor-Wood, Whitecube 2

「ミュート」 サム・テーラーウッド
1月12日まで (12月23〜1月7日休館)
yBa(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の一人として、そしてここ最近では癌との戦いで注目を集めてきたテーラーウッドの個展。作品は音声を失ったビデオと写真。静物画、宗教画を思わせる動きを極力抑えたビデオが印象的。ギャラリーは、夫のJay Jopling(ジェイ・ジョップリング)が経営するホワイトキューブ2。
 

12月21日

エリザベス女王の肖像画

エリザベス二世の剥くんだ顔が、今日の全国紙四紙のフロントページを飾っている。ぐるぐるに塗りたくられた白粉のなかから険しい目がのぞいている顔は、Lucian Freud(ルシアン・フロイド)が昨日陛下に捧げた肖像画で、これが大きな話題を呼んでいる。
続きを読む

 

12月19日

シティーグループの写真賞、候補者発表

写真におけるターナー賞ともいわれるシティグループ・プライベート・バンク・フォトグラフィー・プライズの今年の候補者が発表された。70数名の中から最終選考に残ったのは、Roger Ballen(ロジャー・バレン), Elina Brotherus(エリーナ・ブロゼラス),Philip-Lorca diCorcia(フィリップ=ロルカ・ディコルシア), Thomas Ruff(トマース・ルフ), Shirana Shanbazi(シラーナ・シャンバージ), の5人。うちディコルシアは1997年につづき二度目のノミネート。

この候補者5人の作品を展示する展覧会が、来年2月1日から3月31日にかけてロンドンのフォトグラファーズ・ギャラリーで開催される。2月28日には、ファッションデザイナーのアニエスベーによって受賞者が発表される。ちなみに、昨年の受賞者は、最近サーチ・ギャラリーで個展が開かれたBoris Mikhailov(ボリス・ミハイロフ)。1997年には、今年のターナー賞ノミネート者Richard Billingham(リチャード・ビリンガム)が受賞している。(トコ)

 

12月19日

Beck's Futures Prize最終候補者発表

こちらはドイツのビールメーカがスポンサーをつとめる賞で、ターナー賞と同じく現代アートの作家に贈られるものだ。比較的に知名度の低いアーティストが選出されることが多く、正統派ターナー賞に対抗するオールタナティブ的な存在と見られている。10名のノミネート者に贈られる賞金総額は、受賞者への24.000ポンドを含め総額65,000ポンドと国内最高額を誇っている。

今年のノミネート者は、22歳のNick Relph(ニック・レルフ)から50歳のTom Wood(トム・ウッド)まで幅広い年齢層となっている。作品の展示は、3月29日から5月5日までロンドンのInstitute of Contemporary Art (ICA)で行われ、5月7日にBjork(ビョーク)によって受賞者が発表される。ちなみに、こちらの昨年の受賞者は、絵画を出品したTim Stoner(ティム・ストーナー)。(トコ)

候補者10グループは以下の通り:
David Cotterrell(デビッド・コテレル), Kirsten Glass(カーステン・グラス), Paul Hosking(ポール・ホスキング), Rachel Lowe(レイチェル・ローウェ), Toby Paterson(トビー・パターソン), Dan Perfect(ダン・パーフェクト), Nick Relph & OliverPayne(ニック・レルフ&オリバー・ペイン), Neil Rumming(ニール・ラミング), Hideyuki Sawayanagi(ヒデユキ・サワヤナギ), Tom Wood(トム・ウッド)

12月11日

更新情報

リンクのページを更新しました。アート系のサイト探しに便利なサーチエンジンのサイトを新たに加えました。ご活用ください。

 

12月11日

お知らせ

すでに気付いている方も多いかと思いますが、この度、フォグレスのサブタイトルを、「London's arts and bars」から「London art diary」へと変更させていただきました。今回の変更は、活動していくうちに当初考えていた以上にアートへの比重が高くなり、サブタイトルと内容との間に歪が出てきたことによります。言い換えれば、一年間の活動を通じて、当初は漠然としていたテーマが、サイト管理者の好みによって固まってきたということです。サブタイトルではなくなりましたが、今後も変わらず、バーやカフェなどアートを取巻くカルチャーの紹介も続けていきますのでご期待ください。
 

12月9日

速報  ターナー賞クリードに決定


つい今さっき、マドンナがMartin Creed (マーティン・クリード)の名前を読み上げました。もちろん、今年のターナー賞の受賞者です。オフホワイトのコートに身をつつんでステージに上がったクリード氏は、信じられないといった感じで「Thank you very much 」と何回か述べてました。かなりの動揺していたようで、舞台袖に控えていたテート美術館館長ニコラス・セロータ氏が差し出した手にも気付かず、舞台からさっさとから降りてしまうという、彼の作品同様あっさりとした受賞の場面でした。(ちなみに、後でもう一度舞台に上がってマドンナと握手をしてました。) (トコ)

詳しいレポートは、こちら
ターナー賞の他の候補者については、こちら
Camden Arts Centreで開催された「Martin Creed」展については、こちら

 
12月8日

蒐集家マドンナ

ターナー賞の授賞式でマドンナがプレゼンターを務めると昨日書いたが、このマドンナ、実は熱狂的な美術蒐集家としてその筋で知られている。中でも、アンディー・ウォーホール、ジャン=ミシェル・バスキア、フリーダ・カーロなどがお気に入りのようだ。実は、彼女の収蔵品であるフリーダ・カーロの「Self Portrait with a Monkey」が、今テート・モダンで開催中の「Surrealism: Desire Unbound」展に貸し出されている。9月11日の米同時多発テロの影響で、展覧会オープニングの9月20日には間に合わなかったが、10月上旬には無事届き、それ以来会場内12番の部屋にしっかりと飾られている。ほとんどの絵画が、それも名作が、さらけ出し状態で掛けられている中、この絵だけがおごそかに透明ケースに収められていて、見ていながら美術館側とマドンナ側とのやり取りが聞こえてくるような感じがしました。(トコ)

「Surrealism: Desire Unbound」展、010920-020101,
Tate Modern, Bankside, London SE1, 9TG,
www.tate.org.uk
 
12月7日

ターナー賞発表迫る

Turner Prize 2001」の受賞者が今週の日曜日に発表される。ターナー賞の知名度は日本ではまだ低いようだが、ここでは現代美術ブームの火付け役として美術界きっての注目を浴びている。毎年、受賞式はスポンサーである民放テレビ局Channel 4で生中継され、今年はマドンナがプレゼンター役を務めることになっている。

ターナー賞のホームページ(テート・ブリテン)
ターナー賞の展覧会: Tate Britain、2001,11,07 -2002, 01,,20
ターナー賞授賞式の中継: Channel 4、12月9日午後8時

 
12月4日

The Pocko Collection

ポケットサイズのアートブック「The Pocko Collection(ザ・ポコ・コレクション)」が、先頃ロンドンのPocko Editions(ポコ・エディションズ)より刊行された。半年ごとに4巻、合計96巻が予定されるこのシリーズは、その大部分が作品を収めた図版で綴られ、単行本に入った個展といった感じの充実したものとなっている。

刊行を記念し特別に5巻が出版された今回は、国際的に活躍する新進アーティスト5人を紹介。通勤電車に乗る東京のサラリーマンが社会学の研究用資料のように写るInigo Asis (イニゴ・アシス)の「Yamanote」や、不採用や落選などの断りの手紙を集めたAtsuhide Ito (伊東篤英)の「Dear, Thank You, Yours Sincerely」など、全体的に皮肉とユーモアにあふれたセレクションとなっている。詳しい内容や購入方法などについては、The Pocko Collectionのホームページでどうぞ。(トコ)
 
12月4日

Saatchi 対 Serota

yBa(young British artists)の作品の蒐集家として知られるCharles Saatchi(チャールズ・サーチ)がロンドン北西部の現ギャラリーを閉鎖し中心部に新ギャラリーを開こうとしていることは前にも紹介したが(11月17日)、The Guardian によると、この決断にはNicholas Serota(ニコラス・セロータ)が館長をつとめるテート美術館の存在が一役買っているようだ。

昨年5月のTate Modern(テート・モダン)の開館以来すっかり影が薄くなってしまった感の拭えないSaatchi Gallery(サーチ・ギャラリー)の移転場所は、Tate BritainとTate Modernの間に位置するCounty Hall。かつてGreater London Councilが入っていた建物なので、感覚的には旧市役所ビルに入るようなものだ。この巨大建築物の一階がギャラリーとなるわけだが、広さは現在のスペースのおよそ5倍となり年間750,000人の入りが期待されているそうだ。


Tateを意識してのSaatchiの戦いの準備は上々なようだ。新ギャラリーでは、氏の蒐集品を展示する従来のやり方に加え、他団体からの貸出を伴う大型企画展のような“美術館”的な試みも取られるようだ。オープニングには、回顧展を企画するTate Modernに氏が貸出を拒みつづけているDamien Hirst(デミアン・ハースト)を持ってくるようだ。

Hirstといえば、Saatchi氏は彼の全長20フィートもある人体解剖模型「Hymn」を昨日ロンドンの病院(Chelsea and Westminster hospital)に寄贈したばかりだ。火の車の美術館にはとても買えない100万ポンド級の超高級美術品だ。Hirstの作品は、病院や地方美術館、商業ギャラリーまたは海外では見れたとしても、Tateとなると事はそう簡単に運びそうにないようだ。(トコ)
 
12月3日

展覧会レビュー

先月ウェストエンドのギャラリーで開かれた「Ehime Maru」展のレヴューを追加しました。

2002年1月へ
 
2001年11月へ


 


Top

Home

   


fogless.net
e-mail: editor@fogless.net
This site has been designed and managed by Toyoko Ito (Toko) copy; 2000-2010 All Rights Reserved
このサイトは伊東豊子(トコ)によってデザイン及び管理・運営されています。本
サイト内で用いられているコンテンツ(文章・画像など)を無断で複製・転載・転用することはできません。

 

このページの掲載内容
お勧めの展覧会 (12.26)
エリザベス女王の肖像画(12.21)
シティーグループの写真賞、候補者発表 (12.19)
Beck's Futures Prize最終候補者発表 (12.19)
更新情報 (12.11)
お知らせ(12.11)
速報 ターナー賞クリードに決定! (12.9)
蒐集家マドンナ (12.8)
ターナー賞発表迫る (12.7)
The Pocko Collection (12.4)
Saatchi 対 Serota (12.4)
展覧会レビュー (12.3)