Frieze Art Fair備忘録1:アートとゴミは紙一重?

フリーズ・アートフェアが17日で終わり、酔いから醒めたロンドンのアート界。経済復興のバロメーターとして注目されていた売り上げの方は、業界紙『The Art Newspaper』の号外を読む限りかなり良さそうで一安心。今年の傾向としては「南米の作家のレベルが高い」、「見せ方は派手だけど値段は現実的」、「ヌードが少ない」といった点が指摘されており、フリーズ・プロジェクトではオンサイトのパフォーマンスが際立っていたが、それらにも増して目立っていたのがチープな素材。ストッキングからシュレッダーにかけた紙まで、原価の安さを通り越して「ゴミ」と紙一重の作品がユーモアをまとって羽振りを利かせていた。売値は決してチープではないが、これもこのご時世の表れか?

マティアス・ファルドバッケン(Matias Faldbakken)、Standard(F21)にて
作家がロンドン市内で見つけたプラスチックとアルミのゴミ箱の二段重ね
30,000ユーロ

クリストフ・ビュッシェル(Christoph Buchel)、Hauser & Wirth(C12)にて
中古のポルノ雑誌とそれを並べたテーブルや椅子、食べかけのパン、ゴミ袋など
60,000ユーロ

ソニア・アルメイダ(Sonia Almeida)、T293(H10)にて
鏡に巻きつけた市販のカラーストッキング+パンプス、5,000ユーロ

アレックス・ブルダコフ(Alex Buldakov)、XL Gallery(D1)にて
切込みを入れたBantex社のリングバインダーを並べた棚

マレッペ(Marepe)、Luisa Strina(F14)にて
プラスチックのカーラーをつなげた「ロープ」、20,000ユーロ