Brighton Photo Biennial 2010: フォトギャラリー&ふた言

のろのろしている間に、閉幕まであと2週間になってしまった「ブライトン・フォトビエンナーレ2010」。前回即興でご愛嬌の一枚を載せましたが、またもやまともなレビューを書く時間がないのでとりあえずフォト・ギャラリーを。

ビエンナーレのオフィシャル会場は5箇所ですが、時間のない人はBrighton Museum & Art Galleryの「Strange & Familiar」展と、Fabricaの「The House of Vernacular」だけでもぜひ見てほしいところ。

ロイヤルパビリオンの真横にある前者では、ビエンナーレの総合タイトル「New Documentary」を象徴する作家3名、スティーヴン・ギル、川内倫子、アレック・ソスの個展を開催中。いずれも日記をつけるような自然なアプローチで身の回りの物や現象をカメラに収めているマイペースな写真家。作品発表の場として写真集を選ぶことが多いのも彼らの特徴。またこの3人は、今回のキュレーターであるマーティン・パーが言わんとする、ひと頃のマグナムに代表される報道写真でもなく、ジェフ・ウォールらに代表される大演出、大画面、高画質の所謂「アート・フォトグラフィー」でもない、その中間を行く表現者たちになり、ドキュメンタリー写真vsアート・フォトグラフィーの単純化された対立構造に一槍を投じる今回の企画の核になっている。

一方、後者のFabricaでは、ブラジルかどこかの民家や、プライベートジェットのキャビンのような個性の強い部屋に、世界各地の写真アーカイブから抜粋された無名の写真家によるプリントやスライドを展示。こういったアーカイブ写真系の展示というのは大抵どこか研究室臭くてつまらないものだが、さすがマーティン・パー、写真を選ぶ視点がユニークで見ごたえがある。またゴミ箱風の部屋にはゴミ箱の写真、50年代風のリビングルームには当時のお茶の間の写真と、箱と中身があっているのも魅力。

Brighton Photo Biennial 2010
11月14日まで
http://www.bpb.org.uk/

ちなみに上の写真ですが、上段左から三番目の小物がたくさん並んだ台は、スティーヴン・ギルが今回の作品を作るためにカメラの中に忍ばせた物になります。いずれもブライトンの街で拾ったもの。下段左端のピンクの展示室は、共同制作者の娘さんに可愛らしく色合いを合わせたアレック・ソスの展示室。同じく下段右端の写真は、タクシードライバーを本業とするオスカー・フェルナンド・ゴメスが車の窓をフレームに撮影したもの。写真のキャプションはいつもどおりリンクを辿ってFlickrで見てください。


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