明日からテート・モダンで始まるアイ・ウェイウェイの展示《Sunflower Seeds》。ぺブルビーチのごとく様変わりした会場には、1億を超える「ひまわりの種の殻」がびっしり。
本物の種のように見えて、実は磁器製のレプリカという。陶芸で有名な中国・景徳鎮市の職人1600人を総動員して、ひとつひとつ手作りで仕上げたものになる。
貧しい時代に育ったウェイウェイ氏にとって、仲間と共に分け合ったひまわりの種は寛容と思いやりの象徴。1億という数字は、北京市の人口の5倍、中国のインターネット人口の4分の1に相当する。
いわば個人と大衆のシンボルであるひまわりの種のカーペットの上を歩いて、ジャリジャリした摩擦音に耳を傾けながら、「Made in China」について考えてほしい、といったところか。
ウェイウェイ氏はこの5年間、インターネットを通じての人々とのコミュニケーションに夢中だという。会場にもツイッターのブースが設けられ、氏と交信できるようになっている。ちなみに、内覧会の最中もメッセージを送っていたようだ。
The Unilever Series: Ai Weiwei
Sunflower Seeds
Tate Modern
http://www.tate.org.uk/