Richard Wilson
Turning the Place Over
Moorfields (Opposite train station) L2
Turns from sunrise to senset
Photo: © Toyoko Ito 2008

ノースロンドンまたはカウンティー・ホールにあったサーチ・ギャラリーに行かれたことのある方、あそこに油の部屋があったのを覚えているでしょうか。人ひとりがやっと通れるだけの通路を残して、上げ底の部屋一面にエンジンオイルがひかれたあの不思議な部屋を。あれはリチャード・ウィルソンという英国の作家がつくったものになるが、上の作品もまた彼のもの。リバプールムーアフィールズという駅前にある6階建てのビルの壁に楕円の穴を開けたもので、穴のサイズは長い方の直径が8メートル。そんな巨大な穴、壁をくり貫くだけで大層な作業だったであろうが、こともあろうか、そのくり貫かれた部分が欠けることもなくきれいな状態でぐるぐると、壁の板を前後によじるように三次元軸上で回転するようになっている。それも日の出から日没まで一日中、しかも遊園地ではなくオフィス街の真っ只中で。リバプール・ビエンナーレレポートの中でも書いたが、これほど目からウロコな作品はない。しかし聞くところによると、残念なことに、このビルはいずれ取り壊しになることが既に決まっているらしい。となると、この作品は一体どうなってしまうのだろうか・・・。気になる方、早めに見に行かれたほうがよいかもしれません。ちなみにビエンナーレの期間は毎週金・土の11時から15時まで特別鑑賞ツアーが準備されているそうです(TEL: 0151 233 2459)。 (文・写真 伊東豊子)

oto: Takako Jin, 2005©


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