Lother Gotz, Forever Young 2002
Chisenhale Galleryでの展示風景(部分)
photo: kuma, 2002©

倉庫のようなチセンヘールの空間を、ストライプな部屋へと変えてしまったLothar Gotz(ローター・ゴッツ)の「Forever Young」。ドアがあろうと何があろうと一切無視して帯状に塗られた壁は、どこかの国の旗のように真っ二つの長方形から成るもの。ポップなキャンディーカラーが隣り合い、ヤングという言葉に相応しいエネルギッシュで強烈な印象がつたわってきます。

ここがギャラリーであってこれが塗られた作品であることを踏まえると、Gotzの壁は見ようによっては四角いフォルムで構成された抽象画と見れなくもありません。しかし、暫くそこに立っていると、絵画という言葉がどこかミスマッチに感じらてきます。描いたというよりはただ塗ったという印象が強く、壁と一体化してしまった表面には絵画がもつ物理的な存在感が感じられません。さらに部屋をグルリと囲む色彩は、焦点が当てられるのを拒むかのように単調で、絵画ほど見るという行為を重視していないようにさえ感じられます。そう、むしろ空間的表現とそれから生まれる体感のほうを重視しているような印象を受けるのです。

絵画、装飾、空間デザインの中間をいくGotzの作品には、現代アートの特徴のひとつであるクロス・メディア的な姿勢がみてとれることは言うまでもないでしょう。Gotzの試みは現代アート側からみると上手いところを突いたもののようにみえますが、でも一体デザイン側にはどう映るのでしょうか。彼のカラフルな部屋は鑑賞するにはよくても、環境にするにはちょっとぶっ飛び過ぎているような気が…。

伊東豊子(Toyoko Ito), 2002年8月

Lothar Gotz
"Forever Young"
020626-020804
Chisenhale Gallery


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