「Sage,Scientists and Madmen」展の展示風景,
手前はBrian Griffiths(ブライアン・グリフィス)のインスタレーション、奥はMark Titchner(マーク・ティッチナー)の平面作品。
photo: kuma, 2001 ©

One in the Otherの今回のショーでは、若手アーティスト9人の作品が小ぢんまりとしたスペースに展示されている。ショーのタイトルは、「Sages, Scientists and Madmen」。日本語にすると、「賢人と科学者と狂人」といったところだろうか。肩の凝りそうなタイトルのことはさて置いて、まずは、ところ狭しと置かれた雑多な作品を観て回ることにした。

フロアの中央には、ダンボールとガムテープで作られた図画工作風のでかい物体が陣取っている。今年のBeck's Futures AwardにショートリストされたBrian Griffithの作品だ。(写真参照) その右手には梯子のような作品が置かれ(Ewan Gibbs)、左側に置かれたテレビ画面の中では、スペーススーツを着た男がいとも滑稽なダンスを披露している。壁はというと、こんがらかった縄模様の絵画やコンピュータグラフィック調のポスター(Mark Tichner)が掛けられている。と、作品の一部を紹介するとまあこんな感じだ。

ギャラリーなんて高尚なスペースに作品が入ってしまうと、それがどんなにひどく見えても正直にそう言うのが怖くなることがよくある。で、今回のOne in the Otherもどうもその類に属するような感じがする。

正直言ってどう見ても、どの作品も技術的にも美的にもコンセプトとしても卓越しているとは思えない。そのうえ、とりたてて作品間に共通のテーマも見つけられず、なぜこれらのものが一緒に置かれているのかさっぱり伝わってこない。強いて共通点をあげてみるならば、アマチュアっぽくてなんだかよくわからない、ってことぐらいだろう。

結局根をあげた私が行き着いたところは、アーティストも凡人、十人十色、という良く言えばダダ的な、悪く言えば単に投げやりな解釈。でも、いったんこう思うと、今まで謎めいて響いていた「賢人と科学者と狂人」というタイトルがアーティストのことを指しているように取れなくもなく、作品をみて思わず、なるほど、とうなずいてしまった。

出展者リスト
Sam Basu、Ewan Gibbs、 Brian Griffiths、 Claude Heath、 Simon Linke、 David Thorpe、Mark Titchner、 Keith Wilson、Toby Ziegler

伊東豊子(Toyoko Ito), 2001年11月

 

"Sages, Scientists and Madmen"
011012 - 011111

One in the Other
4 Dingley Place
London EC1V 8BP
0207 253 7882


地下鉄:Old Street (Northern Line)
金―日1200-1800


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