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Keiko Sato, 2001: インスタレーション風景
Photo: Courtesy of Chisenhale Gallery


Keiko Sato, 2001
インスタレーション風景クローズアップ
Photo: Courtesy of Chisenhale Gallery
 

 

"Keiko Sato"
010505-010610

Chisenhale Gallery
64 Chisenhale Road
London E3 5QZ
020 8981 4518
www.chisenhale.org.uk

地下鉄:Bethnal Green (Central Line),
Mile End (Central & District Line)
バス:No.8

水−日:1300-1800


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粉々に砕かれた鏡に、割れたファンデーションのボトル。ばら撒かれた口紅にマニキュア。いったい何十人分のドレッサーをひっくり返したらこうなるのだろうか。

Chisenhaleのだだっ広いコンクリートを覆うKeiko Satoのインスタレーションには、乱闘の後のような殺伐感が漂う。現場検証のために訪れた調査員のように、飛び散った鏡の破片の間を縫って歩く。時折足元でバリっという音がし、破壊をさらに押し進めてしまっていることに気付かされる。次第に、まるで自分がこの惨劇の主人公であるかのような気分になってくる。

砕かれた鏡に途切れ途切れに映る自分の姿から、男性社会の中で打ちのめされた女性の姿が見え始める。砕け散った物が女性の所持品であるだけに、単なる残骸を超えてそこには女性そのものの存在を感じる。

以前にタバコの吸殻を床にばら撒くという似た趣向の作品を発表したことのある彼女だが、ある取材でその作品のきっかけとして外国で感じる強暴性を挙げている。現在オランダを拠点として活動している彼女だが、今回の作品に込められた険しさと脆さは、おそらく外国暮らしの中で研ぎ澄まされた彼女の感性から来るものなのだろう。

伊東豊子(Toyoko Ito), 2001年6月